「友達なのに好き」に関する専門家の意見やアドバイス
男女間で「友情」は成り立つか?
「男女間の友情は成り立つのか」というのは、意見の分かれるテーマです。気の置けない女友達がいるという人も、女性を友達扱いできないという人もいるでしょう。『面白いほどよくわかる!「男」がわかる心理学』(齊藤勇)には、以下のような記述があります。
「『男女の友情は成り立つか?』。さまざまな場面で話題になるテーマです。肯定派、否定派どちらもいてはっきりとした結論は出ないものですが、そうした長年の疑問に答える心理学的研究が発表されています。
アメリカの心理学者、ブレスク・レチェックは、まず、大学生の男女の友達ペア88組に自分たちの友情についてのアンケートを実施しました。その結果、恋人の有無に関わらず、男性は女性に対して、異性としての魅力を感じている割合が女性よりも高かった一方、恋人のいる女性の場合、男友達とつき合いたいという人はほとんどいませんでした。次に、18~23歳の107人と27~55歳の322人を対象に男女の友情についてアンケートを実施。どの年代でも、男女ともに異性との『友情』を求めている人が多いという結果が出ました。そして、若い世代では、相手の性的魅力が『友情』を継続させるのに邪魔になるという回答も多くあり、特に男性は、異性との友人に性的な魅力を感じることをデメリットと捉える傾向もありました。このことから、男性は、異性の友人に性的魅力を感じても、それが『友情』の妨げにならない場合のみ、異性との『友情』は成り立つと考えているといえるでしょう。」
このように、男女ともに異性との友情を求めている人は多いものの、特に男性は、相手の性的魅力が関係継続の妨げになると考えている場合があるようです。女友達とフランクな関係を築きたければ、性的な目で見ないというのが鍵になるでしょう。
女友達を好きになったらどうする?
それまでいい関係を築いていた女友達を好きになった場合、「断られたら気まずくなるのではないか」と告白をためらうことがあるでしょう。『友達止まりを突破したい20代男性へ:女友達を「完全」に好きにさせる方法【プレゼント】【口説く】【モテる】: モテる男は友人関係に「ハマらない」「オチない」』(玉河咲)には、以下のような記述があります。
「告白してフラれてしまったら、今までの関係ではいられなくなるかもしれないという不安がありますよね。でも、実は何も変わらないんです。ただ、あなたの告白に相手が応えなかったという事実ができただけです。
友達ではいられなくなる、なんてことはありません。フラれたらすべてを失ってしまう、そんな気分になってしまうかもしれませんが、あなたが告白以前と変わらない態度をとって『君とは友達でいたい』という意思表示をしていれば、これからもあなたたちの関係は変わることなく、今まで通りです。
フラれてしまったらネガティブな気持ちになりがちですが、だからといってネガティブになって表情が曇っていたり、相手の女性と距離をとったりしていれば、相手も気まずさを感じて二人の距離は広がってしまいます。告白後の二人の関係がどうなるかは、あなたが相手の女性とどう接するかによって変わってくるのです。
告白されて相手の気持ちを知れば『私のことをそういう風に見ている人とはこの先友達ではいられない』と去っていく人もいますが、『そんな風に思っててくれたんだ』とあなたを意識するきっかけにもなります。
去っていく人を追いかけるのは得策ではありませんが、少なくとも友達という関係を続けられている場合はあなたを異性だと認識したうえで付き合っています。それまでは異性だと認識していなかったから付き合うことを断ったけど、異性だと認識すればあなたへの見方が変わります。ひょんなことからあなたへの気持ちが『恋』に変わる可能性も充分にあります。だから、フラれたからと言って悲観する必要はないのです。
実際に男友達から告白されたことがある女性の体験談には、『断ったのに何度も告白されてこっちが折れる形で付き合い始めたけど毎日が幸せ、彼には感謝でいっぱい』というエピソードや、『フッてから数年後に再開したときイイ男になっていて奥さんも子供もいた、フッたことを後悔した』というエピソードがありました。
一度フラれたくらいで諦めずに告白し続ければ最初は渋々でも結果的にうまくいくかもしれないし、あなたをフッたことを後悔しているかもしれません。フラれたからといって、あなたにとってすべてがマイナスになるわけではないのです。だから、告白することを怖がってはいけません。
『しないで後悔』より『して後悔』する方が遥かに男らしい判断です。>一歩踏み出すことで変わることも、変わらないこともあるのです。」
このように、告白を受け入れてもらえなかった場合、女友達と以前のような関係でいられるかどうかは、あなた次第かもしれません。
女友達を「異性」として意識してしまう男性は多い
「男女間で友情は成立するのか」というのは議論されるところですが、女性に比べて男性のほうが相手を「異性」として意識してしまうことが多いようです。『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』(内藤誼人)には、以下のような記述があります。
「ウィスコンシン大学のエイプリル・ブリスク=レチェックは、男女のあいだに友情を成り立たせるのは非常に難しいということを確認しています。
男性は、女友達のことを『友達』というよりは『女性』として見てしまうからです。つまり、『魅力』を感じてしまいますし、『デートしたい』とも感じてしまうのです。これでは『友達』ではなくて、『恋人』ですよね。
女性は、そんなことはありません。男友達について、異性に感じるような魅力を感じることもありませんし、デートしたいとも思いません。ブレスク=レチェックはこれを実験的に検証しました。
◎『好きにならない』固い決心が必要
ようするに、男性にとっては、女友達との付き合いも”恋愛”になってしまうのです。
最初のうちは、友達としてのお付き合いができるのかもしれませんが、そのうちに『恋心』を抱いてしまうことでしょう。男性は、特にそうなりやすいのです。
女性は、友達は友達として割り切っています。男友達は、どこまでも男友達なので、普通は恋愛対象として見ることはありません。何年付き合おうが、そうなのです。そのため、男友達がいきなり自分に向かって告白してきたり、セックスを求めてきたりすると、ビックリしてしまうのです。
いきなり友達から恋人になろうとしても、『えっ、〇〇クンは友達でしょ?』と女性は断ります。そして、自分に恋心を向けてくる男友達とはその後は付き合わないようにします。こうして男女の友情は終わるのです。
このように、男女の友情が成立しにくいのは、男性側に問題があることが多いようです。
ですので、もし男女のあいだに友情を成立させたいのであれば、男性側に、『絶対に好きにならない』といった覚悟がなければなりません。
もともと恋愛感情などなくとも、男性は一緒に遊んでいるうちに女の子を好きになってしまうことが多いので、友情をつづけたいのであれば、『好きにならない』と固く決心しておく必要があるのです。」
このように、男女の友情を成立させるには、男性側に「絶対に相手を好きにならない」という決意が必要なのかもしれません。万が一、女友達に恋愛感情を抱いてしまった場合は、「こっちはただの友達のつもりなんだけど」という反応を覚悟したほうがいいでしょう。
どちらかが恋愛感情を押し殺している場合がある
「自分たちは友達だ」と言い張る男女でも、どちらかが恋愛感情を押し殺している場合があるようです。『モテる男は知っている 女が夢中になるセックス』(桜木ピロコ)には、以下のような記述があります。
「お互いが異性愛者である場合、男女間の友情は絶対に成立しません。友達だと言い張り仲良くしている男女はどちらかに下心があるだけです。どちらかが相手を少し好きな場合に『友達』などという体裁をとってつるんでいるだけです。
考えてもみて下さい。男と女というすぐに恋愛やセックスに結び付く関係のふたりが一緒の布団に寝てもなにもない。手をつないで歩いているけれど、なんの感情もない。そんなはずあるわけないと思いませんか?
あなたが女友達になんの感情も持っていないという場合、女友達があなたに気があるのです。女友達があなたに何の感情も持っていないという場合、あなたはきっとその彼女に気があるはずです。
休みといえばふたりで出かけたり、ときには、同じ部屋でDVDを観ながら一晩過ごして『だって私たち親友だからなにもないよ』『こいつとは絶対にあり得ないよ』そういいあっている男女をみると、可哀想になります。傍から見ると、どちらかが、あきらかにどちらかを想っているのに、その関係を壊してしまうのがこわくて『ダメになるくらいならいっそこのままで』と胸に気持ちを秘めているのが見え見えだからです。
(中略)
よく『最初は友達だったんだけど、だんだん好きになって付き合うようになった』という話をききます。でも、これは、よくよくきくと、お互いに第一印象で『カッコいい』『可愛い』と思っていた場合が多いんです。
つまり、友達の延長上の恋愛などというものは存在しないのです。最初は様子をうかがうために仮に友達を装っていただけで、その実は、お互い最初から気になっていたという場合がほとんどです。私が数万人の女性からそうきいているのですから、間違いありません。
『一目惚れはしない』といい切る人がたまにいますが、一説によると、人間の恋愛はすべて一目惚れだそうです。特に、男性の場合は、相手を好きになるのはその容姿からというのが100%だといいます。
男女間の友情は成立しません。本当の意味で心を許せる友達が異性だなどという話を私はきいたことがありません。もしも、そういう人がいたら、それはそれで、かなり失礼な話なんじゃないでしょうか?あなたは異性としての魅力を感じてもらえないような女性にしがみついていたいですか?私はまっぴらごめんです。」
このように、「男女間の友情は、そもそも成立しない」という意見もあるようです。どちらかが異性としての期待を抱いている場合は、やがて関係が破綻を迎えるのかもしれません。
<参考文献>
『面白いほどよくわかる!「男」がわかる心理学』(齊藤勇)
『友達止まりを突破したい20代男性へ:女友達を「完全」に好きにさせる方法【プレゼント】【口説く】【モテる】: モテる男は友人関係に「ハマらない」「オチない」』(玉河咲)
『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本』(内藤誼人)
『モテる男は知っている 女が夢中になるセックス』(桜木ピロコ)
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