女性の乳首に関する専門家の意見やアドバイス
乳首を触られると感じるのはなぜ?
女性が乳首を触られると感じる理由について、本文でいくつかご紹介しました。理由の一つとして挙げた乳首の神経については、『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)にも以下のような記述があります。
「乳房は、授乳のほかに、性感帯としての役割もあり、乳房へのタッチは、そのまま性器への刺激となって伝わります。とくに乳輪や乳首には感覚神経が集中していて、男性に触れられるだけでも敏感に反応し、乳輪筋が収縮するので突出します。」
性器だけでなく、乳首も性感帯の一つといわれています。感覚神経が集中しているために、敏感に反応してしまうということなんですね。
幸せホルモン「オキシトシン」とは?
女性が乳首を触られると感じる理由として、「オキシトシン」というホルモンについてもご紹介しましたが、具体的にどういった働きをするのでしょうか?『最高に気持ちがいい! 感じるセックス、飽きないセックス』(OLIVIA、喜田 直江)では、次のように解説しています。
「女性の発情スイッチのカギを握るのは、女性ホルモンの『エストロゲン』と幸福ホルモンの『オキシトシン』の2つ。
(中略)オキシトシンは、心地よい肌の触れ合いをしている時、出産時や、お母さんが赤ちゃんに母乳を与えている時に分泌され、子宮を収縮させる働きがあります。
セックスの始まりで、キスや肌の触れ合いが始まると、オキシトシンが脳を刺激して性欲を感じます」
「オキシトシン」は肌の触れ合いなどで分泌されるとのこと。つまり、乳首を触られることでもこのホルモンが分泌され、性欲を感じるということですね。
乳首は開発できる?
いくら性感帯といっても、中には乳首に触れられても何も感じない女性もいます。そういった方でも開発は可能なのでしょうか?『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 美玄)では、乳首を含む性感帯について、次のように解説しています。
「自分で触れたり、同性や性的な対象ではない異性に触れられても何も感じないのに、相手が恋人だったり、セクシャルな気分になっているときには快感を覚え、性欲が刺激される場所のことです。
セックスでは必ず膣で快感を得られる女性も、病院の産婦人科で診察を受け、器具を膣内に入れたときに気持ちよくなることは断じてありません。
誰もが、いつでも、どんなシチュエーションでも必ず気持ちよくなってしまう場所なんて人体にはないのです。
では、この逆はどうでしょう? セックスをしたいという欲求や相手への気持ちなど、メンタル面での条件がそろえば、全身が性感帯になるでしょうか?
答えは、イエスです。男女とも、性欲を感じている相手に触れられれば、頭皮からつま先まで、至るところが気持ちよくなり、性的快感を覚えることができるのです。(中略)
男女とも感じにくいのだとすれば、それはセックスの経験が浅くてまだ性感帯が開発されていないか、メンタル面に問題があるか、どちらかです。
身体が健康なら、まったく感じない、触れられても痛いだけの場所というのは本来ありません。時間をかけてゆっくり開発していくなり、精神面のケアをするなり、解決法は必ずあります。焦らずに取り組んでください。」
乳首が感じない女性でも開発は可能とのこと。ただし、感じない理由がメンタル面である場合には、開発とは別のケアが必要になるということですね。
乳首の触り方のポイント
では、具体的に女性の乳首にはどんな触り方をするのがベストなのでしょう。『Tarzan特別編集 新版 性学』(マガジンハウス)では、以下のようにアドバイスしています。
「性器と並ぶ女性の代表的な性感帯が乳首。センシティブで攻めやすいポイントだけに取り扱いには気をつけたい。指でいきなり強く摘まんだり、噛んだりするのはNG。ソフトタッチを心掛けるなら、初めは薬指を使って縦方向にタッチするのがお薦め。
薬指はいちばん強い力が入りにくく、 かつ性感帯は縦方向だと小さな刺激でも感じやすいからだ。(中略)
薬指の次は親指と 人差し指で乳首の側面を挟み、ソフ トタッチでコネコネ。口を使って攻める際も最初から決して歯を立てず、 唇を使って挟んだり、舌で上下左右に舐めたりしよう。生理などの影響でおっぱいが張ると乳首も過敏になりやすい。
同じような力の入れ方をしたつもりでも、 女性は感じるときと痛がるときがあるのだ。反応がいつもと違うと気づいたら『痛くない?』と問いかけて 確認しつつ、力加減を微調整しよう。」
乳首に触れる際は、強く触れないように注意したいですね。また、女性は生理周期でも感度が変わってしまうとのこと。普段は大丈夫なのに、急に嫌がられてしまったときにも、「拒絶された」などと思わずに、まずは彼女の身体の心配をしてあげたいですね。
<参考文献>
『女も知らない女のカラダ』(対馬 ルリ子)
『最高に気持ちがいい! 感じるセックス、飽きないセックス』(OLIVIA、喜田 直江)
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 美玄)
『Tarzan特別編集 新版 性学』(マガジンハウス)
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