「セックスのNG行為」に関する専門家の意見やアドバイス
セックス中に我を忘れるほど興奮するのはNG
セックス中に興奮すること自体は悪いわけではありませんが、自分本位になりすぎると、女性に引かれてしまうかもしれません。『女医が教える本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋美玄)には、以下のような記述があります。
「(前略)
華麗な『ジャンプ』のためには、『ホップステップ』と、その前の助走がいかに大事かは理解してもらえたでしょうか? 前戯の目的は(1)女性の身体を挿入可能な状態にするため、(2)ふたりの気持ちを高めるためにあります。ここをクリアするために、男性は冷静でいてください。(2)と矛盾するように見えるかもしれませんが、男性が我を忘れるほど興奮すると、女性が置き去りにされます。そのさじ加減は、男性であるあなたに委ねられています。
現代は、セックスのテクニックに関する情報があふれていますが、これはいまに始まったことではありません。江戸時代の『四十八手』には体位のほかフェラチオやクンニリングスなども盛り込まれていますし、中国の『房中術』、インドの『カーマスートラ』など、古今東西、性技を伝える書には、常に関心が寄せられてきました。
こうしたテクニックを見ていると、『これを試したら、彼女はどんなふうに悦ぶだろう?』と想像を刺激され、興奮することもあるでしょう。セックスのシミュレーションをすること自体は、健全です。でも、いざベッドで彼女を前にしたときは、冷静になってください。待望のテクニックを試すことだけに夢中になり、ひとりで興奮していませんか? ハァハァと鼻息荒く彼女の豊かな乳房にむしゃぶりついたり、夢中になって彼女の性器を舐めたり……。
あなたにとっては興奮する行為も、彼女にとってはそうではないかもしれません。ひとりで勝手に盛り上がるあなたを見て、彼女は白けてしまうでしょう。置き去りにされた彼女が、挿入、そして射精まで一気に駆け抜けようとしているあなたに追いつける可能性は、ほぼゼロです。
前戯で身に付けるべきは、平常心です。逆に一歩引いて自分を観察し、ハァハァしないクールなオトコになりましょう。」
このように、セックス中に自分の願望だけで突っ走ってしまうのは、NGのようです。女性の反応を見ながら、冷静に立ち振る舞えるように努めましょう。
アクロバティックな体位ばかり試すセックスはNG!?
男性の中には、いろいろな体位を試してみたい人もいるでしょう。しかし、自分の願望ばかり押し付けると、雰囲気を大切にする女性には苦痛を与えてしまうかもしれません。『女が本当にしてほしいセックス』(田辺まりこ)には、以下のような記述があります。
「(前略)
中でも『女性はバリエーション豊かな体位によって燃える』などという迷信に至っては迷惑なことこの上ありません。48手なんてご勘弁。女性の多くは正常位が好きなのです。
正常位なら目と目で見つめ合うことができます。挿入しながらキスもできるし、体と体の密着度が高く安心感に包まれます。女性にとっては、正常位こそが愛し合う男女の営みの形なのです。
第一、48手を次々と披露されたら、女性はお好み焼きのように仰向けにされたり裏返されたりと落ち着いて快楽に酔いしれる暇がありません。つまりアクロバティックな体位は男性の自己満足に過ぎず、女性は欲求不満を覚えてしまいます。
正常位はシンプルですが、愛の表現を通じて互いの心理を巧みに利用しながら桃源郷へたどり着く。そういう奥の深い体位です。
正常位を極めることはとても大切。正常位を侮る多くの男性を差し置いて、一歩リードすることに繋がるでしょう。」
このように、さまざまな体位を試すことが、必ずしも女性に喜ばれるとは限らないようです。セックスは相手があってのものですから、双方が満足できるように心掛けることが大切でしょう。
<参考文献>
『女医が教える本当に気持ちのいいセックス スゴ技編』(宋美玄)
『女が本当にしてほしいセックス』(田辺まりこ)
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