「失恋した男」に関する専門家の意見やアドバイス
失恋のショックは男性のほうが大きい
「失恋のショックは女性よりも男性の方が大きい」という調査結果があるようです。『面白いほどよくわかる!「男」がわかる心理学』(齊藤勇)には、以下のような記述があります。
「『恋人と別れて号泣した』『そのつらさを友人とひと晩語り明かした』など、別れのつらさを表に出しやすいのは女性のほうです。だからといって、そうした感情を見せない男性が精神的にタフなのかというと、そうではありません。
イギリスの社会学者、パートリーが、18歳から23歳の未婚の男女千人を対象に調査したところ、『失恋のショックは男性のほうが大きい』という研究結果が出ました。その背景としては、女性が友人や家族など恋人以外にも緊密な人的ネットワークをもつのに対し、男性は友人同士でも競争意識をもつため、悲しみもひとりで抱え込んでしまう傾向があるとしています。
男性にはひとりで考えこむ傾向があります。そのため、たとえ友人に対してであっても自分の感情を素直に表現したり、弱音を吐くという自己開示が苦手です。『恋人と別れてつらい』と話すことができず、感情をしまい込み、ネガティブな感情をなかなか消化できずに引きずってしまうのです。
大きな失恋や離婚を経験すると、愛情や依存の対象を失ったことによる心理的ストレスが発生します。女性はこうした場面で、友人や家族に自己開示ができ、繰り返し自分の気持ちを吐き出し友人たちに励ましてもらうことでストレスを軽減します。そして、話すことで気持ちの整理をして立ち直っていくのです。
こうした、悲しみを軽くしていく心理的な過程を『モウニングワーク』といいますが、男性は感情を表に出すのが不得意なこともあり、女性に比べてこの過程をうまく進められないことが多いのです。」
弱音を吐くことが苦手な男性ほど、失恋の痛手から立ち直るのが難しいのかもしれません。
ひとりで抱え込みすぎて辛い場合は、信頼できる誰かに吐き出すのが未練を断ち切る近道でしょう。
失恋の痛手を引きずる男性は多い
別れを意識した瞬間から、未来に向かって進み始める女性は少なくありません。一方で、未練を断ち切ることができず、終わりかけている恋にしがみついてしまう男性は意外に多いようです。『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか?』(松本一起)には、以下のような記述があります。
「『別れましょう』と切り出したとき、おそらく女性は今目の前にいる彼のことではなく、気持ちは未来に向かっているのではないでしょうか。けれども、男性は違います。目の前の彼女のことで頭がいっぱいになっています。
つきあってきたいくつもの季節の中での想い出が、鮮やかによみがえります。あんなに楽しかった、よく笑ったと、ロマンチックな想い出に浸ってしまうのです。そこで、『やはり別れるのはやめよう』と決心が鈍ります。つまり、優柔不断なのです。
(中略)
女性は別れを感じはじめたら、気持ちはもう前に行っているはずです。クールというのではなく、女性は未来しか見えていないように思えるのです。もちろん、別れに際しては迷ったり悩んだりするでしょう。しかし、別れを決断しようとする自分に気づいたときは、もう別の場所にいます。でも男は違います。たとえ今日を最後に会うことがなくなっても、気持ちがすっかり離れているわけではありません。男は、そこまで冷たくなりきれないのです。」
このように、現実的な女性に対し、男性の方がロマンチストなのかもしれません。
<参考文献>
『面白いほどよくわかる!「男」がわかる心理学』(齊藤勇)
『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか?』(松本 一起)
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