アベックとカップルの違いって?
スポーツ界でも使われていたり、カップルという意味でも使う人がいたりと、カップルよりも使う場面が多いアベックですが、どういう違いがあるのか見てみましょう。
語源が異なる
先程もお話したように、カップルは英語が語源、アベックはフランス語が語源で、言葉のルーツが違います。
そして、違いは語源だけではなく、意味や使い方にもあります。
日本語のカップルは英語のcoupleと同じような意味合いの使われ方がされているのに対し、アベックは本来のフランス語とは少し違った使われ方がされています。
日本ではカップルという言葉の代替としてアベックが使われていましたが、アベックとは本来、英語で言うところの「with(~と一緒に、~と共に)」のような役割の言葉です。
直訳の意味が違う
カップルは、ペアやコンビといった「対になった状態」の事を指すのに対して、アベックは「対になって何かをする」という行動を伴った意味合いであることがわかります。
カップルに代わってアベックという和製フランス語をあてがったがゆえに、複雑になってしまいましたが、本来はペアになっている「存在」に対しては、アベックという言葉を用いません。
そのため本来であればスポーツ界で使用されているような使われ方が正しく、和製フランス語として日本風にアレンジした使用法は間違いであるとも言えるでしょう。
イメージの違い~その1~
カップルという意味でアベックという言葉を使った場合、意味は同じである事をお伝えしましたよね。
ただし、厳密に言うとニュアンスの違いはあります。
アベックという言葉が流行した大正末期には、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)などの性的少数者は今よりももっと受け入れられていませんでした。
現代ではLGBTの方たちへの理解が徐々に深まり、カップルという言葉を使って表現することに理解のある人は多いですが、アベックという言葉は「男性と女性の二人組」に対して使用することが多いイメージです。
あくまでも、時代背景によるイメージの違いではありますが、そういったイメージの違いも現代では使われない理由の一つでしょう。
イメージの違い~その2~
こちらも、アベックという言葉が流行していた時代背景によって生まれたカップルとアベックのイメージの違いです。
現代ではセックスをする場所の代表格としてラブホテルというものがありますが、このラブホテルというのも、実は様々なネーミングを経て今の名前に落ち着いたのです。
江戸時代の茶屋の奥に布団が敷かれた「出会茶屋」から始まり、ダブルベッドが置かれた「円宿」など、時代に沿った名前の変化がありました。
その過程で「アベックホテル」というネーミングに落ち着いた時代もあったため、フランス語のオシャレなイメージから一転して、いかがわしいイメージを持っている人もいます。
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