「仕事が遅いのが悩み…」仕事が遅い人の特徴と原因・スピードUP法！

仕事のコツを掴む

「仕事ができる人」になりたければ、「仕事のコツを掴む」必要があります。かの有名な松下幸之助は、『社員稼業』（松下幸之助）の中で、以下のように述べています。
「コツを体得するということは、決して楽なわざではないと思います。相当精魂をこめなければならないと思うのです。それはやはり一つの苦労だと考えられます。しかし苦労であっても、それをやらなければ一人前になれないのだということを、青少年のころから常に先輩に聞かされていますと、それは苦痛でなくなってくるのです。それは希望に変わるのです。ですから、そのコツを体得することに対して精魂をかたむけるということができてくると思います。そのようなところに、一つの技術というか、技能というか、そういうものを習得する一つの心構えがあろうかと思うのです。」
技術をこなす腕も大切ですが、まず心構えをしっかり持つことが大切なようです。

周りの人に気遣うことで仕事がうまくいく

仕事の効率をアップしたければ、周囲の人への気遣いも忘れてはならないでしょう。『仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン』（三上ナナエ）には、以下のような実例が紹介されています。
「ほんのちょっとの気遣いができるだけで、まわりの状況は一変します。あなたの人生も変わりはじめます。これは大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当のことです。冒頭で紹介した私の友人も、人間関係で悩んだ末、自分の『気遣い』のなさに気づき、言い方や振る舞いを少しずつ見直していったそうです。最初はいつもの癖がなおらなかったようですが、少し経つと明らかにまわりの人たちが協力し、賛同してくれるようになったと言っていました。今では『自分のやりたい仕事を、思いどおりに進めることができるようになった』と明るい表情で話します。名だたる経営者が師と仰いだ実業家中村天風さんも、『他人に好かれる人になりなさい』という言葉を残しています。まわりに好かれる大切さを説いているのです。ほんのちょっとの気遣いで、まわりの人との関係は大きく変わります。でも、それは何も難しいスキルではありません。誰でもすぐにはじめられる簡単なワンアクション。ぜひ、まわりの状況を、あなたの人生を、良い方向へと変えていきませんか？」
良好な人間関係を築いておくことで、仕事だけではなく人生さえも良い方向へ導かれるかもしれません。

チーム全体の仕事効率のことも考える

わからないことを人に聞くと、簡単に解決はするものの、それが仕事の効率に悪影響をもたらすことがあります。『独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで』（コーリー・アルソフ）には、以下のような記述があります。
「独学の新人として開発チームに参加したなら、まだまだ学ぶことは多く、また分からないことについて質問する機会もたくさんあるでしょう。質問することは学ぶのに良い方法ですが、正しい質問ができているかは確認しておきたいところです。少なくともGoogleで5分は調べてから質問しましょう。自分で簡単に解決できるような質問をたくさんしてしまうと、チームメイトを煩わせることになってしまいます。」
人に聞くこと自体は悪いわけではありませんが、正しい質問でないと、自分の問題は解決しても、チームメイトの効率をダウンさせてしまいます。自分で解決できるかどうかを判断する力も身に付けたほうがいいでしょう。

＜参考文献＞
『社員稼業』（松下幸之助）
『仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン』（三上ナナエ）
『独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで』（コーリー・アルソフ）