「恋愛離れ」に関する専門家の意見やアドバイス
現代の若者恋愛事情とは?
最近は恋愛しない、したがらない若者が増えてきたといいます。『恋愛しない若者たち、コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(牛窪恵)には、以下のような説明があります。
「ある調査(2014年/リクルートマーケティングパートナーズ)によると、現在、交際相手がいない20代は、女性で60%、男性では76%にも及ぶ。別の調査で『20歳』の時点だけ切り取るとさらに少なく、女性7割強、男性8割弱にいま、彼氏・彼女がいない(15年/オーネット)。(中略)30年前のバブル期まで遡らずとも、この15年間で、男性だけでなく女性でも『要らない』派が3割も増えた計算になる。極めつけは、今回新たに取材した20代男女が発した、こんな声の数々だ。『告白って、なんか本気すぎて怖い』『恋愛自体、恥ずかしい。『ネタ』っぽい』『デートって疲れる。やたらコスト(お金や時間)がかかる割に、トクがない』『最近、彼が仕事で忙しくなったから、月1回しか会わなくてすむんです。ラッキー』さらには、こんな驚くべき声まで飛び出した。『結婚すれば、面倒な恋愛から解放される。早く結婚しちゃいたい!』そう、実は恋愛は、しないだけでなく『無視したい』もの。多くは『恋愛スルー』なのだ。また、一部は恋愛嫌い。昨今は消費の世界でも、『嫌消費』との言葉が流布しているが、恋愛も例外ではない。」
あなたはどのタイプでしょうか。女性も男性と同じように「恋愛不要派」が増えつつあるというのは驚きです。
自分に自信がない男性の将来の行方
最近の男性は、将来の不安があり、自信がないから結婚はしないほうがいいと思っているようです。『男を夢中にさせる恋愛のルール』(沖川東横)には、このような記述があります。
「男というものは自信のない動物であると思います。何の自信がないかというと、恋愛の責任、結婚の責任を取る自信です。男の私が言うのだから、間違いありません。100人に1人の成功者を除いて、一般的な男は将来に常に不安を抱えています。成功者は自信にあふれていて、将来の不安はありません。不安を乗り越える能力、知恵とパワーを持っています。どんな苦境も、勇気を持って乗り越えるでしょう。でもそれは一握りの男です。ごく普通の男性には、彼には、自信がないのです。(中略)男は自分が得ている今の収入で計算するので、そんなに無理するのなら恋愛の責任を取る、結婚はしないほうがいいと考えるものです。また、文明の発達のおかげで、男性たちは女房の役割を必要としなくなりました。炊事家事は、家電製品がやってくれますし、おなかがすけば、コンビニやファミレスが24時間開いています。女房にやってもらわなくても、十分にやっていけます。」
1人で生活することに不便さがなくなり、そのため男性は結婚に向けて消極的になっているのかもしれません。
結婚したい女性はどうしたらいい?
男性の中には「恋人は欲しくない」と答える人が増えつつあるといいます。では結婚したい女性はどうしたらよいのでしょうか。『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本 35歳からのナチュ婚のすすめ』(トイアンナ)にはこんな記述があります。
「実際に婚活や、紹介経由などで出会いを増やした人たちは最後、どこで『君に決めた!』と、しているのでしょうか。『ゼクシィ結婚トレンド調査2019首都圏』では、『相手と一緒に将来を生きたかったから』『相手と一緒に生活をしたかったから』という理由が過半数を超え、ダントツです。対照的に『経済的に安定するから』『世間体が気になったから』などの理由を選んだ人は、5%を切っています。ここからわかることは2つ。まず、人は明確な理由を意識して結婚していない、ということです。『愛しているから』は理由じゃないのか!と言われれば、結婚する理由としては納得しそうになりますが、相手と一緒にいるだけなら、恋人や事実婚でも可能です。しかし、貞操の義務や財産分与が発生する……キツい言い方をすれば『縛り』がある結婚をわざわざ選ぶとするならば、その理由は『愛プラスα』にあると考えてもよさそうです。(中略)次に『ゼクシィ結婚トレンド調査2019首都圏』からわかるのは、『経済的な安定』『世間体が気になる』といった理由だけでは、人はなかなか結婚しない、という事実です。よく、女性は年収が高い男性ばかり狙うから高望みだ……なんて話がテレビやネットには登場しますが、実際にはそうでもありません。むしろ、私が結婚相談をお伺いしていて一番人気だと感じるのは『年収も、性格も、外見も、そこそこ』な男性です。どこか尖った特技がある人よりも、欠点がない男性を結婚では求めるのでしょう。私はそれを、結婚の失敗を恐れている意識のあらわれと見ています。ベースには愛情、そこに追加して世間の一般的な流れに従うことの楽さ。これらを勘案したときに、人は結婚を選ぶのだと推測できます。」
恋愛や結婚にこだわらず、自分にとって幸せとは何なのかをよく考えながら、人生を歩みたいものです。
<参考文献>
『恋愛しない若者たち、コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(牛窪恵)
『男を夢中にさせる恋愛のルール』(沖川東横)
『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本 35歳からのナチュ婚のすすめ』(トイアンナ)
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